K.I.S.S.(3)
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K.I.S.S.(3)

このページでは以下のことを解説しています
[ムービーを小さくする]
ムービーは完成したもののできるだけサイズを小さくするように心がけましょう。そのためには様々なテクニックがあります。

同じキャストでもインク効果を変更することによってバリエーションが拡がります。 前述したインク効果ですが、(複雑なインク効果は処理速度に影響を与えますが)有効に使用することによって複雑な色を表現することが出来ます。ただし処理速度と相談した上で適切に使いましょう。
サンプルはこちら

キャストを使い回す。
似たようなキャストは部分的に交換だけですんでしまうことがあります。


重複している部分はできるだけカットしましょう

大きさの変更
ステージ上でキャストサイズを変形することが出来ます。しかし処理速度が低下するので注意が必要です。

軌跡効果の使用
スコアに「軌跡」チェックボックスがあります。背景のように動きのないものに適応することによって、フレーム移動後との画面再描画がなくなり、非常に処理速度が早くなります。また、おもしろい効果も生まれることがあります。


スコアから「軌跡」をチェックするとこのような効果が出せます

背景色を利用しましょう
タイルもサイズを小さくできるのですが、ベタで塗るときには背景色で設定した方が賢明です。


サウンドについて

shockwave5.0になってからSWAの技術を用いることができまるようになりました。しかし効果音などの小さなサイズの音ならば、一緒にムービーに組み込むのが普通です。しかしAfterbunnerのサウンド圧縮はあまり効果がありません。そこで前もって他のアプリケーションなどを使用してサウンドを圧縮しておく必要があります。
余分な部分をそぎ落とす
サウンドの余分な部分はカットしておきましょう。画像データと異なり、ほんの少しの部分でも容量に大きく影響してきます。

選択範囲以外の部分は不必要。


サウンドをカットする前

サウンドをカットした後

11Khzのモノラル8ビットサウンド以外は使用しない
サウンドには様々なフォーマットのものがありますが、11Khz・モノラル。8ビット以外のものは使用しないようにしましょう。Mac上では様々な圧縮方法がありますが、それらは適応しないで下さい。Windowsでは再生されない場合があるようです。

ループ設定の利用
キャスト情報からサウンドをループ設定を設定できます。短いデータでも繰り返し演奏することでBGM効果を持たせることが可能です。ただし注意しておきたいのは、ユーザ側がサウンドをOn/Offできるように配慮しておくべきでしょう。

パペットサウンドでバリエーションを
ループサウンドを再生している上に、ランダムにパペットサウンドを鳴らすとバリエーションが拡がります。


プラットフォーム間の問題

PC系のマシンではMacよりも色が暗く見えがちであることも心に留めておきましょう。またフォントに関しても、同じポイント数でも小さく見えがちのようです。

できるだけ低速のマシンでチェックして、そのマシンでも快適にブラウズできる程度までに設定しましょう。

フレーム効果や表組み等はできるだけさけたほうが良いようです。ブラウザの速度低下の原因になります。


その他のワザ

>バッファ抜き
まず「何も書かれていないテキストファイル」を用意します。通常のDirectorムービーではWindowsとMacとの間の特殊文字変換に関するコード表を内蔵しています。このサイズが約3Kbぐらいあるので、これを抜きます。
ムービープロパティからフォントマップをロードを選択して、その何もかかれていないテキストファイルを読み込みます。こうすることで大幅にサイズを小さくすることができます。 

以上に挙げたテクニックを駆使することによって、shockwaveの世界は格段に広がっていくことでしょう。サイズに関しては(私個人の意見ですが)、100k以内なら我慢できます。できるならば50k程度に納めるのがベストでしょうね。ムービーのサイズとダウンロードの速度については、Macromedhia社のホームページで以下のようにアナウンスされていますが、実際にはマシンの環境等々によって左右されるので、参考程度にとどめておかれるとよいでしょう。

K.I.S.S.も奥が深いのですねぇ。勉強になりましたよ。

さぁ、これで「KISS」のテクニックは一通りマスターしたわけですが、ここからは腕の見せ所ですね。
ところで凛さん、さっき「Shock-Bauble Showcase」をご紹介しましたが、覚えていますか?

そう、すごいかっこよかったですね。文字がふにょふにょ動くのですよね。

あのムービーの驚くべき所は「4140バイト」という異常に小さいファイルサイズにもあります。あのようなムービーをBouble-logoと呼ぶのですが、今それがshockwave使いの間で話題になっています。

へぇそうなんですか。

bubble logoというのは「サイズが12Kよりも小さく」「あまり深いメッセージはない」ものの「動きのあるものが多く」「画面を華やかにして」「見る人によい印象を与え」「見る人をに驚きを与え」「完全フリーのムービー」であるものを指すようです。 参考までにいくつかご紹介しておきます。

いままでの説明で短いムービーでもそれなりに楽しめるように作るべきだということは痛感したのですが、どうしても容量の大きなムービーを公開したい場合もありますよね。

特にゲームや、サウンドを多く使ったムービーは容量が大きくなるのはさけられませんね。その場合でもユーザーに対して心がけておく必要があります。ユーザーが一番ストレスを感じるのはどのような時ですか?

やっぱりデーターを読み込んでいるときでしょうね。ウィンドウの下のパーセント表示ばっかり見ているのも退屈のなので、本を読んだりして待っていますけど。

確かにその時間は無駄に見えるかも知れません。しかし考え方次第でその時間も楽しくできるようにしたらどうでしょうか?

ふぅむ、そうですね。待ち時間に楽しめたらどんなにおもしろいでしょうね。

じゃ、それを次のレッスンで説明することにしましょうか。

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(c)Akira SAno 1996.1997
一応こんなページでも著作権は佐野彰に存在します
リンクフリーですが、メールでご連絡頂けたら嬉しいです。
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